事実は小説よりも奇なり

事実は小説よりも奇なり。

Uni’s blog 備忘録

効率がいい理由

私は芸術家に囲まれて育ったから、デザイン科とか油絵科とかに進むのも全然ありな環境だった。むしろ美術の先生なんてかなりそれを期待してたし。

でも、高校で適性試験受けたら私の適性100%事務職だったのね。
客観性とか、社会性とか正確性とかそういうのほぼ満点なのに、創造性がほぼゼロ。確かに、私は見えないけど周りが期待しているであろう確実にひかれている透明のレールを歩いて、自分で目標を立てることはなく目の前に与えられた《暗に示された》事柄を淡々とこなすような人生だったから。
ゼロから自分で何かを生み出す創造性なんて無くて当たり前だった。

全く予想だにしていなかった結果に私も周囲もびっくりしていた。

今事務職について、次から次へとやってくる書類とパソコンの前で戦いながら、どうしようもない案件に悩んだ時上司に聞くと、あ、これイレギュラーなやつだ。と言われる。
逆に言うとイレギュラーではないものはなんだかんだでこなせているのだ。
人と分担してやっているわけではないから、自分が手を抜けばあとで自分が苦労する。先を読み、ゲームをするように一つ一つクリアしていく。事務職は仕事というよりゲームである。
ゲームを攻略していく。余力があれば裏技を開発してみる。で、手間を最小限に抑えて、効率を上げる。

自分が没頭しているのに、コピーが紙つまりだとか、パソコンが固まっただとか、来客きたとか想定外なことが起こるとイライラする。

先日も贈答品がどこに売ってあるかとか、無かったらどうしよう?みたいな話を30分もしている職場の人たちにイライラしてきて、電話でお店に聞いて在庫確認してぎりぎりの数だったら取り置きして貰えばいいですよ。って言ったら、天才!とか言われたんだけど、ただ単に無駄足を踏むのが嫌っていうだけで。

ただの面倒くさがりなのだ。

でも、面倒くさがりな人たちがいるからこそ、効率よく物事が進むような方法を編み出していけるわけで。

きっと面倒くさがりの凝り性な人が、発明家になったりするんだろうなと思ったのです。

私は凝り性の飽き性だから、発明家にはならないけれどね。


adiós!